前回は代表的な広帯域増幅用のμPC1677Cを80MHz帯FMで使用した時に発生する
高調波を例にあげてフィルターの話しを進めて見ました、
今回は別な角度からフィルターの話しをしてみようと思ったのですが、前回のμPC1677C終段
使用時における有効なフィルターとはどの様な物なのかが解っていませんので今回は、μ1677
C 終段使用時における有効なフィルターです。
どんなフィルターが有効かと言えば、切れの良い高性能な物に決っていますが、無駄にフィル
ターの段数を増やしても脳が無いのでμPC1677C の特性を十分解析し適正なものを設計してみ
ます。
μPC1677C をFM帯で使う時どの様な物でドライブしているかによって有効なフィルターの条
件が変ってきます、μPC1677Cは10MHz〜1.8GHz位の広帯域での信号増幅するのでドライバーに
基本波より信号が有る場合それも同じに増幅しますこの場合μPC1677Cの入力前にバンドパス
又はハイパスフィルターで信号処理し出口にローパスフィルターを入れる。
又は出口のみにバンドパスフィルターを入れる場合の2通りが考えられますが後のやり方はμ
PC1677Cに不用な信号の増幅をさせてしまうので石の効率上好ましく有りません。
確かにμPC1677C は高調波を多量に発生しますが、不用な信号を入力しても良い訳ではありま
せん出来るだけきれいな信号を入れた方がよいに決っています、前回紹介したMURATA BP JB8
を1段入れると、よほど変なドライバーで無い限り入力に関しては良好な結果が得られます。
以後μPC1677C が問題無く機能している事を前提にして、μPC1677C 終段ローパスフィルター
に設計を限定し話しを進めます。
入出力インピーダンスは公称50Ωなのですが、私の主観ですがどうも出力インピーダンスは
もう少し高いようなので 70〜80Ω 位、それも含めて考えて見ます、定K型ローパスフィルタ
ーにはπ型とT型の2タイプが有りますが、μPC1677C に適したπ型とします。
またインダクタンスは計算の楽なアミドンのトロイダルコアを使用します
コアの選定はμPC1677C 終段と言うことで最も小型の T-25 で十分 ..........
文書中断しています。
気が向いたら、またこの続きを書きます気長にお待ちください。